【本読み】まんがでわかる 理科系の作文技術

はじめに

まんがでわかる 理科系の作文技術を読みました.

自分の所属する現研究室は「進め方」「論文の書き方」「輪講」などをすべて省いているところなので
卒論どう書くんだろうとなり,時間もないので,今回はまんがのシリーズを読みました.

本当は理科系の作文技術の本書自体を読むべきなのですが,時間がないため,まんがにしました
(他にやらないといけないことが溜まっていて,アです)

第一章 文書の心得

必要なことだけを書く

論文では,「伝えるべきものだけを書く」事が大事である.
逆にいえば,「伝える必要のないものは徹底的に書かない」ことを心がける.

著者の感想や必要ない話は徹底的に省く.

感想をまぜない

論文では,著者の個人的な感想・思想は必要なく
「客観的なデータ」と「アルゴリズム」「それに基づく考察」のみあればいい.

それ以外は,不必要であると考える.

読者を考える

読者を考えた内容を書く.
読者がより自分よりも精通している「専門学会」なら別に多くのひとが知っていることを書く必要はない.
一方,卒論のように「再現性」を強く必要とするものに関しては「必ず再現できるように丁寧に」書く必要がある.

「卒論は広く」「論文は重要部分のみ」書くなど,読む相手を考えて書く必要がある.

一つの文書には一つの主題にする

本や論文など,一個の本や論文ではテーマを一つにする.
何が改善できたのか?を明確に一個にする.

複数にすると,読んでいる側としては戸惑い,最後まで読むのをやめてしまう.
人に読まれるということは,自分のバックグラウンドがほとんど無いものとして書いたほうが良い.

目標規定文を書く

先に文書で伝えたい主題を表す「目標規定文」を書く.
これによって,書いているうちに主題がブレることがなくなる.

第二章 文書の組み立て

重点先行主義

論文では,先に重要な点を述べる.
昔の論文では,起承転結のある日本語的文章も許されたが,技術の進歩が早い今はこれらは許されない.

概要に「論文を端的に表すもの」を丁寧にわかりやすく書く.
多くのひとがこのAbstractのみで読む内容を決める.

概観から細部へ

文書は「大きさ」をイメージするべきである.

まず,大まかに説明をしてから細かな説明をするべきである.
終着点が見えないと人間は,どう読んでいいかが定まらない.

先に結論や重要な部分がわかれば,きちんと読むことが出来る.

記述順序の原則

概観も細部も「どういう順序で書くか?」をはっきり定めてから書く.
中途半端に書いていくと論理が崩れる.

最初の構成立て・ストーリー立てがその論文の価値を左右する.

第三章 文書の構成

結論からの最短経路を見つける

論文では,読んでいる人に「同じ苦労」を共有させる必要はない.
綺麗に整形されたデータ・結果・アルゴリズムのみを共有する.

そのため,得られた「成果」「結果」「考察」の結論から,順序立ててわかりやすく
最短経路のみを記述する.

これによって,読んでいる人は最小の力で内容を理解できる.

筋道だった構成を作り出す

論文では,細かい描写よりも概形・構成が大きな影響力を出す.

「目標規定文」を書いて主題を見つけた後は
「結論」から最短経路になるように
「もっとも読んでいて妥当・分かりやすい構成になるように」文書の構成を考える.

この構成が崩れると,あとで書き直しになってしまうため,きちんと設計する.

構成表を作る

書き出すのはきちんと設計・構成がうまくいってからである.
それまでは,「わかりやすい構成」を設けることに力を尽くす.

そのために,自分だけわかれば良いので
手書きで構成表を書くと良い.
手書きだからこそ分かりやすい自由な書き方ができ,筋道だった内容になる.

声に出して読んでみるといい.
不自然な部分があれば,そこは不適切な内容である.

パラグラフのトピックセンテンスを意識する

一個空白を開けたまとまりをパラグラフという.
各パラグラフには,必ず主題となるトピックを決めて,可能な限りそれを一行目に書くことを意識する.
そして,それ以降にトピックセンテンスを修飾する内容を入れると良い.

第四章 日本語的表現をやめる

逆茂木型の文章をさける

日本語は後ろに修飾する言語であり,英語と比べて最後まで読まないと内容が分かりづらい.

そのため,以下を意識する.

  • 一つの文を長くせず,複数の修飾節を使用しない.
  • なるべく修飾の入れ子を作らない.
  • 話の「幹」を意識して,流れが太く続くようにする.

曖昧な表現は避ける

論文では,必ず事実・データに基づいて考察を行う.
そのため,「明確に」「言い切る」「責任を持つ」ことが大切である.

自分の考えたことが正しいと言い切り,明確に書かなければならない.

明確に述べたいことを書く

述べるべきことを書く.

第五章 事実と意見を分離する

事実のみ書く

論文には「考察」は必要だが,個人的な「意見」は必要ない.
ましてや,主観性のみであり,データに一切基づいていないものは見るに堪えない.

以下を意識する.

  • 事実のみを書き,書く必要のないことは書かない.
  • ぼかさず,明確に書く.
  • 主語・名詞・動詞を意識し,必要のない修飾語を避ける.

具体的な事実を書く

抽象的な事実も大事だが
論文では「再現性」「証明性」などの観点から,具体的なデータ・アルゴリズムによる事実がいる.

そのため,具体性のある事実のほうが説得力がある.

主語を意識して短く書く

各文には,主語を意識する必要がある.
主語がない場合も存在するが,主語がないと何を差しているのか読み手には伝わらない.

また,一文が長いと主題がずれてしまう.
短くしてきちんと論理立てて構成して,わかりやすく伝えよう.

誤解を無くす

せっかく良い結果が得られてもそれを伝える論文を「誤って捉えられる」ことがあれば
それは失敗であるとしか言えない.

きちんとした成果を述べるためには,誤解が生まれないように文書を書く必要がある.

読みやすい工夫をする

  • トピックセンテンスを意識する.
  • 一個の文は短く,主題がある.
  • 事実のみである.
  • 受け身の記法を減らす
  • 併記などを利用する

第六章 プレゼンテーション

話すことを意識する

論文は「読む」ということが大切であるが
一方プレゼンテーションのような発表の場では,「話す」ことが求められる.

聞いている人が一瞬で分かるように「簡潔に」「重要な点」のみをゆっくりと話す必要がある.

論理立てられた原稿を用意する

限られた時間の中で,伝えるべきところだけを論理的に話す必要がある.

そのために以下の項目を意識する.

概要

発表の最初に,このプレゼンテーションで伝えたいことはなにかを
わかりやすく説明する.
これによって,この後の流れがわかる.

1/4則

  • 序論
  • 研究方法
  • 結果
  • 考察・議論

がそれぞれ1/4ごとになるように意識する.

1/3則

1/3がどんな人が聞いても分かるレベル
1/3が大部分の人が効いても分かるレベル
1/3が専門家が聞いて分かるレベル

を目指す.
簡単にしすぎず,難しくしすぎない.

スライドにはポイントを書く

枚数を減らして「重要なこと」のみをまとめる.

グラフ・図をうまく利用して「字」ではなく
「話し手」が補足するようにスライドを作成する.

感想

まとめてみたが,色々と内容が多かったです.
少しずつ書きながら,これらのことを意識して書きたいと思います.